広報かでな6月号
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防■整備格納庫移設計画について国から説明 令和5年4月28日、嘉手納町役場にて防衛省及び外務省職員より、パパループ地区への防■整備格納庫移設計画に関する国と米国との協議の結果等について「日米間の協議の結果、パパループ内の予定地に建設せざるを得ない」との説明がありました。 これを受け當山町長は「関係各位にご尽力いただいたことは充分承知しているが、周辺環境に影響を及ぼしかねない施設ができるということについては容認できない。不安を払拭することはできない」との考えを示しました。1総論〇嘉手納飛行場のパパループにおける米空軍の防■整備格納庫建設計画については、事務レベルによる複数回にわたる協議等を行い、建設場所の再検討や日本側から具体的な移設に係る提案を実施。また、本年1月の日米防衛相会談において浜田大臣からオースティン国防長官、日米外相会談においても林大臣からブリンケン国務長官といったハイレベルにて直接働きかけを実施。〇同格納庫の建設場所については、安全な飛行場の運用に係る安全基準による制限により、また主に嘉手納飛行場所在機に対する防■処理の部分的な補修を行う要請を満たすことによる飛行の安全性の確保の観点から、別の建設場所を見いだすのは困難であるとの結論に日米間で達した。〇他方、これまでの協議や働きかけの結果、米側より、防■格納庫外への騒音増加抑制対策、及び日本環境管理基準(JEGS)に従った環境対策を遵守する旨の意図の表明あり。2施設と作業の概要と必要性〇施設は、主に嘉手納飛行場所属の大型機を始めとする航空機の防■作業用の2棟の格納庫から成り、1棟は洗浄用、2棟目は研磨と再塗装用。〇格納庫の総面積は約16,600㎡(幅約175m×奥行約95m)。格納庫の高さは約30mであり、格納して作業を行う最大の航空機の高さに一定の安全マージンを加えたもの。〇嘉手納飛行場を利用する航空機の安全性を確保し、ひいては周辺住民の安全を確保するためには、建て替えが喫緊の課題。〇嘉手納飛行場で行われる防■整備作業の規模は限定的なものであり、洗浄は専ら水を使用して航空機の汚れを落とし、■落としや再塗装は機材とスプレー塗装を用いて手作業で行う。後者については、手のひら2つ程度以下の面積の修復しか基本的に予定しておらず、それより大規模な修復は本国において実施。3パパループでの建設の必要性〇今般建設しようとする格納庫の高さは約30mであり、米側の関連規則に基づくと、滑走路から規定の距離分離れた場所にしか建設することができない。更に、施設が一定の面積等を必要とすることを考慮すると、米側の関連規則に従い、建設できる唯一の場所。4地元の懸念に応え、影響を最小限にするための措置〇米側は以下の措置を取ることとしている。○騒音・悪臭軽減対策として、格納庫への航空機の出入りは牽引方式で行われ、格納庫内でも航空機のエンジンを作動させることはなく、かつ、作業は基本的に勤務時間内。○格納庫外の騒音を軽減するため、設計段階において、騒音低減特性のある機械設備や壁や屋根を採用。○使用する化学物質については、日本環境管理基準(JEGS)に従って処理。例えば、排気については、三段階のフィルターシステムを、排水については貯留・分離装置を、廃棄物については集積所での集中管理を採用するとともに、化学物質の管理も厳重な安全管理のための措置を施した保管庫にて行う。○更に、米側からは、格納庫の裏に位置する盛土について、設計において、町側の90%を残すよう配慮しているとの説明があり、嘉手納町の御要望として、盛土の追加対策が必要であれば、これに協力することは可能との回答。5最後に〇米側からは、実際の防■作業や環境対策について関係者により適切に理解して頂く目的から、嘉手納町を代表する然るべき方々による岩国飛行場に所在する防■整備格納庫の視察について、施設の運用や訓練の所要を考慮の上で、視察の機会を提供する旨の意図の表明あり。〇なお、今後については、近々、文化財調査を含む敷地造成に着手予定。また、それが終了する令和6年(2024年)6月頃から、格納庫の本体工事に着手し、令和10年(2028年)夏頃に完成する予定。嘉手納飛行場における防■整備格納庫建設計画について(国説明資料写し)2

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